浪費家ナッツです。おはようございます。
8月30日の時事ドットコムでの記事に、大手銀行で高齢者の ATM利用制限を検討しているというものがありました。
以前より振り込め詐欺事件の被害を防ぐ目的で、警察庁主導で行われているそうで、今頃知ったの?と言われそうな気もしますが、あった方が良いサービスと思いましたので、記事にしておきます。
高齢者のATM利用制限は、既に46都道府県、270金融機関で行われているようです(8月末時点)。知らなかったです。
更新履歴
第1版 2017.08.31
第2版 2017.11.24
ATM利用制限とは?
ここで言われているATM利用制限は、預金ができなくなる、引出しができなくなるというものではなく、ATMを使った振込に制限がかかるというものです。
利用制限を行っている銀行全て確認していませんが、ざっと見ると以下の条件・内容となっているようです。
- 70歳以上の方の口座
- 過去2~3年程度、ATMで振込をしていない
- 1日の振込限度額10万円~20万円
振込限度額は各行様々なので目安として見てください。私が調べた中には、1,000円までというところもありましたし、30万円までという銀行もありました。また、1および2に該当する人は、各行の口座数の2割程度になるようです。
警察庁の要請
ATMでの振込の利用制限は、警察庁の要請によるものみたいですね。振込限度額をゼロにせよとか、窓口を利用せよなんて昭和的・公務員的な発想という気がしますが、効果は高そうです。
警察庁は、金融機関に対して、一定年数以上、ATMから振り込み実績のない高齢者について、振り込み限度額をゼロ円か少額に設定するよう働き掛けている。振り込みを希望する高齢者には窓口に来てもらい、金融機関側が取引内容を確認し、被害を防止する
引用:時事ドットコム
地場金融機関の動き
警察庁は、各都道府県警を通し、地方でシェアが高い地場金融機関に対しATM利用制限を要請していた。警察庁によると、8月末で46都道府県の270金融機関がATM制限を導入。
内訳は地銀44▽信用金庫201▽信用組合25-で、75件の被害阻止を確認できたという。
引用:西日本新聞
大手銀行の動き
三菱東京UFJ銀行など大手銀行が、振り込め詐欺の被害を防ぐため、高齢者による現金自動預払機(ATM)を使った振り込みサービスの制限を検討している。各行はサービスを制限する利用者の年齢や送金額などを詰め、2017年度中に順次実施する方向だ。
引用:時事ドットコム
雑感
振り込め詐欺対策で効果も高い方法なのだとは思います。
ただ、日本でこういう制限を一度設けると不便であろうがなんであろうがそこで止まってしまわないか心配でもあります。
実際に大きなお世話だ!と感じておられる方もいらっしゃることでしょう。
まず被害防止のために制限を設けて、利便性等を考慮して改善していってもらえることを願います。
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