浪費家ナッツ(@rouhi_nats)です。おはようございます。
2017年末に発表されたeMAXIS Slim先進国株式インデックスの信託報酬率引下げですが、2018年1月30日より適用されます。今回の引下げにより同投資信託の信託報酬率は0.1095%(税抜き)と、他社の先進国インデックスに連動する投資信託だけではなく、国内株式に連動する投資信託をも凌ぐ格安コストの投資信託になります。
※業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスとは?
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、日本を除く先進国の株式市場の値動きに連動する成果を目指す投資信託です。連動する指標として、MSCIコクサイインデックス(円換算ベース)を使用しています。
MSCIコクサイインデックスとは?
MSCI社が提供する株式指数で、日本以外の先進国22カ国の株式で構成されており、各国の時価総額上位85%をカバーしています。構成銘柄数は1,333銘柄。日本でインデックス投資をする場合、MSCIコクサイを中心にしていくことが多い。
MSCIコクサイは、MSCI ACWI(意訳:MSCI全世界インデックス)から、MSCIジャパン(日本)、MSCIエマージング・マーケット(新興国)を覗いたものになります。
構成銘柄
1位 Apple Inc. 情報技術 2.31%
2位 Microsoft Corp. 情報技術 1.64%
3位 Amazon.com Inc. 一般消費財・サービス 1.2%
4位 Facebook Inc. 情報技術 1.10%
5位 JPMorgan Chase&Co 金融 0.99%
6位 Johnson & Johnson ヘルスケア0.98%
7位 Exxon Mobil Corp. エネルギー 0.93%
8位 Alphabet Inc-CL C 情報技術 0.86%
9位 Alphabet Inc-CL A 情報技術 0.82%
10位 Bank of America Corp 金融 0.78%
※eMaxis Slim先進国株式インデックス2017年12月度月報より
国別内訳(上位10カ国)
アメリカ 65.49%
イギリス 7.16%
フランス 4.22%
ドイツ 3.99%
カナダ 3.89%
スイス 3.28%
オーストラリア 2.82%
オランダ 1.43%
香港 1.34%
スペイン 1.31%
MSCIコクサイは日本を除いているので、ここには含まれません。仮に日本を組込むとアメリカの次の2番目の構成比率になります。
セクター別内訳(上位10セクター)
金融 18.8%
情報技術 17.28%
ヘルスケア 12.31%
一般消費財・サービス 11.73%
資本財・サービス 10.62%
生活必需品 8.85%
エネルギー 6.82%
素材 5.14%
公益事業 2.89%
不動産 2.82%
パフォーマンス
eMaxis Slim先進国株式インデックスは2017年2月に設定されたばかりですので、連動を目指すMSCIコクサイ(円)のパフォーマンスで代替えとします。
※「私のインデックス」より
過去20年間は年率平均で+6.0%と好成績を納めています。年率6%の場合、仮に初期投資100万円とすると、12年で200万円、19年で300万円に達する計算です。
雑感
昨年後半より始まったインデックスに連動する投資信託のコスト競争ですが、ついにここまで来ましたね。また、多くの人がポートフォリオの中心にするであろう「先進国株式」のコスト削減ですから、そのインパクトは計り知れませんね。
また、以前紹介した「三菱UFJ国際投信からニュース!eMaxis Slim新興国株式が衝撃の値下げ」のようにeMaxis Slim新興国株式インデックスも昨年大幅な信託報酬率の引下げを実施しています。
もうインデックス投資向け投資信託と言ったら、eMaxis Slim一人勝ちになってしまうのか?気になるところですね。
SBI証券、楽天証券の投信ポイント付与率
【1/30追記】
信託報酬率引き下げ後の各社Webサイトを確認すると、SBI証券のポイント付与率は0.03%(変更前:0.05%)、楽天証券のポイント付与率は0.048%となっていました。
税込みの信託報酬率が0.11826%ですが、SBI証券の場合は実質0.08826%、楽天証券の場合は、0.07026%と両社ともに驚異の0.1%未満となります。
※投信ポイントは、あくまでサービスですので無くなる可能性があります。特に楽天証券の場合、赤字になってしまいますので、今後もチェックが必要です。