浪費家ナッツの投資日記

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バンガード・電気通信サービス・セクターETF(VOX)とは? 高配当!!でも、2017年から流れが変わった?

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浪費家ナッツ(@rouhi_nats)です。おはようございます。

 

米国ETFというと、S&Pに連動するETFや高配当株を集めたETFに目が行きがちです。

 

数多くあるETFを知る必要はなくとも、どういったETFがあるのかざっくり知っておきたいので、少しずつ情報整理しておきたいと思います。

 

さて、運用会社として有名なバンガード社のETFを見ていると、米国株式で構成されるETFでも実に40種類以上が掲載されています。この中から目をつけたのは「セクター毎のETF」。ざっとリストアップするだけでも10種類ありました。

 

・一般消費財・サービス・セクター(VCR)

・生活必需品セクター(VDC)

・エネルギー・セクター(VDE)

・金融セクター(VFH)

・情報技術セクター(VGT)

・ヘルスケア・セクター(VHT)

・資本財・サービス・セクター(VIS)

・電気通信サービス・セクター(VOX)

・公益事業セクター(VPU)

・素材セクター(VAW)

 

今回は、このうちの「電気通信サービス・セクターETF」について見ていきたいと思います。

 

 

バンガード・米国電気通信サービス・セクターETF(VOX)とは?

バンガード・米国電気通信サービス・セクターETF(VOX)は、MSCI USインベスタブル・マーケット・電気通信サービス25/50インデックスに連動することを目指すETFです。

 

構成される企業は固定回線、携帯無線、ワイヤレス、広帯域通信、光ファイバー・ケーブルネットワークを通じて「通信サービス」を提供しています。

 

ティッカー VOX
経費率 0.10%
ETF純資産総額 13.29億米ドル
構成銘柄数 27

 

 

 

構成上位10社

2017年9月30日時点、上位10社で71.7%を占有しています。残り23%に17社が含まれています。

銘柄 ティッカー 構成割合 配当利回り SP5
AT&T Inc. T 23.4% 5.39%  
Verizon Communications Inc. VZ 23.1% 4.71%  
Level3 Communications Inc. LVLT 4.5% -  
T-Mobile US Inc. TMUS 4.4% -  
Century Link Inc. CTL 3.3% 11.41%  
Zayo Group Holdings Inc. ZAYO 2.9% -  
Sprint Corp. S 2.9% -  
Shenandoah Telecommunications Co. SHEN 2.4% 0.79%  
Vonage Holdings Corp. VG 2.4% -  
Cogent Communications Holdings Inc. CCOI 2.4% 4.35%  

SP5:●が付いている企業は、S&P500で上位10社に該当する企業です。

 

知らない企業が多いです。

第3位のLevel3 Communications Inc.について軽く確認してみたところ、インターネットサービスプロバイダーだそうです。世界に約10社しかないティア1企業の1つのようです。(日本はNTTコミュニケーションズ)

 

「Tier1ネットワークとは、インターネットの経路情報を他社から買わなくてよいほどの大規模なISPグループ」

引用:ASCII.jp:日米回線の容量が300Gbpsに!NTT ComがTier1を語る

 

 

さらに調べていたらこんなニュースもありました。

CenturyLink, Inc. (アメリカ合衆国ルイジアナ州モンロー:NYSE(ニューヨーク証券取引所コード): CTL)は、Level 3 Communications, Inc. の買収を完了しました。

引用:CenturyLinkがLevel 3の買収を完了 | 共同通信PRワイヤー

 

 

Level3 Communications,Inc.の時価総額は約200億ドル(約2兆円)。

日本でいうと東証1部の時価総額ランキング70位前後、住友商事とかに匹敵する時価総額を誇る企業です。

 

 

ETFの構成割合にも変更が出ているはずなので、最新の情報を探して更新していきたいと思います。

 

 

 

パフォーマンス

VOX単独だと分かりづらいのでNYダウ、S&P500と比較してみたいと思います。情報はいつもお世話になっている「私のインデックス」からの引用です。2018年1月末時点の情報になります。

 

S&P500

VOXが設定されてから15年経過していないので、10年で見ていきます。

S&P500は年率平均で、リターン+9.8%、リスク15%。

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NYダウ

NYダウは年率平均で、リターン4.3%、リスク18.6%

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VOX

VOXは年率平均で、リターン+5.7%、リスク15.7%。

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VOXとS&P500,NYダウの10年チャート比較

2008年2月~2018年2月までVOXとS&P500、NYダウの比較です。VOX構成銘柄数27と少ないのでNYダウもチャートに加えてみました。

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2008年~2014年くらいまではS&P500,NYダウを上回る場面が多かったようですが、2014年くらいから流れが変わり始めているように見えます。特に2017年は全く逆の動きに。

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配当利回り

株価89.2米ドル(2018年2月16日時点)/分配金利回り3.91%

時期 分配金
2017年12月 1.0929
2017年9月 0.84
2017年6月 0.75
2017年3月 0.808

 

 

 

雑感

日本で「通信サービス」企業というと、短絡的にNTTドコモやKDDI=【高配当】というイメージをもっていて期待していたのですが、期待通り高配当なETFみたいですね。

 

ただ、VOXの配当利回り3.91%は非常に魅力ですが、構成銘柄数がたった27しかないとすると1企業の業績次第で直ぐに結果が変わってしまいそうですね。

 

高配当に吊られて手が手でしまいそうになりますが、もし私が購入するのであればポートフォリオのアクセントくらいに留めておきたいですね。

 

 

 

関連記事

バンガード社には、米国株式市場で購入できる銘柄にほぼ100%で構成されるETFもあります。

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VTIは、楽天・全米株式インデックス・ファンドという名前で投資信託としても購入できます。

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高配当・構成銘柄数が少ないETFというと思い浮かぶのはコレ。

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