浪費家ナッツ(@rouhi_nats)です。おはようございます。
バンガード社には、米国企業のセクター(業種)毎にまとめられたETFというものがあります。このETFをざっとリストアップすると10業種もあります。
米国を代表する企業に少しでも触れるためにも、情報を整理しておこうと思います。
・生活必需品セクター(VDC)
・エネルギー・セクター(VDE)
・金融セクター(VFH)
・情報技術セクター(VGT)
・ヘルスケア・セクター(VHT)
・資本財・サービス・セクター(VIS)
・電気通信サービス・セクター(VOX)
・公益事業セクター(VPU)
・素材セクター(VAW)
今回は、このうちの「ヘルスケア・セクター(VHT)」について見てきたいと思います。
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)とは?
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)は、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスに連動することを目指すETFです。米国のヘルスケア・セクターに属する大型から小型株に広く投資します。
ティッカー | VHT |
経費率 | 0.10% |
ETF純資産総額 | 71.63億米ドル |
構成銘柄数 | 372 |
ヘルスケア・セクターには、ヘルスケア用品を製造する企業ばかりではなく、医薬品やバイオ製品の研究・開発等を行っている企業も含まれます。
構成上位10社
2017年12月31日時点、上位10社で44.7%を占めています。
銘柄 | ティッカー | 構成割合 | 配当利回り | SP5 |
Johnson & Johnson | JNJ | 10.2% | 2.51% | ● |
Pfizer Inc. | PFE | 5.9% | 3.70% | |
UnitedHealth Group Inc. | UNH | 5.8% | 1.33% | |
AbbVie Inc. | ABBV | 4.2% | 3.22% | |
Merck & Co. Inc. | MRK | 4.2% | 3.48% | |
Amgen Inc. | AMGN | 3.5% | 2.76% | |
Medtronic plc | MDT | 3.0% | 2.21% | |
Bristol-Myers Squibb Co. | BMY | 2.7% | 2.36% | |
Abbott Laboratories | ABT | 2.7% | 1,76% | |
Gilead Sciences Inc. | GILD | 2.5% | 2.82% |
SP5:●が付いている企業は、S&P500で上位10社に該当する企業です。
ジョンソン&ジョンソン(Johnson & Johnson)は、「バンドエイド」とか「リステリン」とかの会社ですね。「バンドエイド」なんて商品名なのに絆創膏のことを意味したりしますよね。
ファイザーはバイアグアの会社ですね。古い?最近だと禁煙外来のCMでしょうか?
禁煙外来へようこそ。お医者さんと一緒に禁煙 - すぐ禁煙.jp(ファイザー)
メルクは、海外ではMSDを名乗るようですね。肺炎予防のCMがMSDのものです。
ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences Inc.)は、インフルエンザ治療薬のタミフルを開発した会社です。ライセンス供与を受けてスイスのロッシュ社が製造・販売をしています。
パフォーマンス
いつものようにS&P500と比較してみます。情報元もいつも通り私のインデックスからの引用です。2018年1月末時点の情報。
S&P500
VHTが設定されてから15年経過していないので、10年で比較していきます。
S&P500は年率平均で+9.8%のリターン、リスク15%。
VHT
VHTはリターン12.6%、リスク14.5%。ディフェンシブなセクターだと思ったら意外とリターンが良いですね。
S&P500とVHT比較
2008年2月~2018年2月までS&P500とVHTを比較してみました。
この10年で2倍近くになったS&P500を大きく引き離して、VHTは3倍近くになっています。ただ、2015年以降は大きくぶれるわりにリターンは芳しくなさそうです。
配当利回り
株価163.00米ドル(2018年3月9日時点)。分配金利回り1.24%
時期 | 分配金 |
2017年12月 | 0.5667 |
2017年9月 | 0.515 |
2017年6月 | 0.498 |
2017年3月 | 0.443 |
雑感
ヘルスケア・セクターというからもっと身近なものが多いかと思っていましたが、知らない企業ばかりでしたね。
「ジョンソン&ジョンソン」や「ファイザー」、「メルク/MSD」なんて日本でバンバンCM流しているので知っている製品も多いかと思いましたが、そうでもありませんでした。
ただ、どの企業も過去にお世話になった、もしかしたら将来お世話になりそうな企業ばかりですので、これからも良い製品を生み出して欲しいものです。