浪費家ナッツの投資日記

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【2019年版】投資信託の積立で人気の商品はどれ?(新興国株式編)

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浪費家ナッツです。おはようございます。

 

新興国株式インデックスに連動する投資信託というと選択肢が少ない、高コストというイメージでした。

 

私がインデックス投資を始めたのは比較的最近ですが、資産配分よりも新興国株式はどの商品にするかが悩みの種でした。実際に毎年のように購入する商品を変更しています。

 

今回は、商品選びの参考にできるよう新興国株式インデックス連動の投資信託について、お決まりのコスト・純資産の他に「人気」も含めて比較してみました。

 

 

更新履歴
第1版 2018.05.27
第2版 2018.10.07
第3版 2019.02.01

 

 

人気の投資信託はどれか?

海外株式を対象とするインデックスのうち、新興国を対象とする投資信託について人気を調べてみました。

 

同じインデックスに連動する投資信託であれば、理論上リターンは同じです。

このことから商品を選ぶ際のポイントは次の3点となります。

  1. できるだけ低コストであること
  2. インデックスからの乖離が少ないこと
  3. できるだけ純資産があること

 

選ぶコツがあるといっても数多くの商品があるので迷ってしまうものです。

今回取上げる分だけでも13種類もあります。

とすると他の人がどんな商品を積立てているのか気になりますよね。

 

 

 

比較対象とする投資信託と連動するインデックス

今回比較する商品は、金融庁お墨付き「つみたてNISA」採用商品+αからリストアップしています。プラスαには「楽天・バンガード新興国株式インデックス・ファンド」を追加しています。

 

No. 銘柄 idx 積NI
1 たわらノーロード 新興国株式 ME
2 ニッセイ新興国株式IF ME
3 野村インデックスファンド・新興国株式 ME
4 三井住友・DC新興国株式IF ME
5 i-SMT 新興国株式インデックス ME
6 SMT 新興国株式IO ME
7 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス ME
8 eMAXIS 新興国株式インデックス ME
9 つみたて新興国株式 ME
10 Smart-i 新興国株式インデックス ME
11 SBI・新興国株式IF FE
12 iFree 新興国株式インデックス FRE
13 楽天・新興国株式IF FEA ×

ニッセイ新興国株式インデックスファンド:<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド

 

INDEX記号説明

ME : MSCIエマージング・マーケット・インデックス

FE : FTSE・エマージング・インデックス

FRA : FTSE RAFI エマージング・インデックス

FEA: FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス

 

 

 

MSCIエマージング・マーケット・インデックスとは?

・MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供する指数
・MSCI社が定義する新興国24カ国で構成
・各国の大型株・中型株約800銘柄で構成されている(時価総額上位85%をカバー)

 

 

先進国を対象とするMSCIコクサイと同じMSCI社のインデックスです。

 

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全世界を対象としたMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)から、新興国を抜き出したものが、MSCIエマージング・マーケット・インデックスですから、先進国と組合せしやすいのはこちらかもしれません。

 

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FTSE・エマージング・インデックスとは?

・FTSE(フッツィーインターナショナル)社が提供する指数
・FTSE社が定義する新興国23カ国の株式で構成
・各国の大型株・中型株約1000銘柄で構成されている(時価総額上位90%をカバー)

 

 

FTSE・エマージング・インデックスとMSCIエマージング・マーケット・インデックスの一番の違いは「韓国」の扱いです。FTSE社では、韓国を先進国として扱っています。

 

先進国のインデックスとして有名なMSCIコクサイと組み合わせる場合、「韓国」が抜けてしまいます。全世界の時価総額に占める韓国の割合は1.8%程度(2018年4月)ですので、この分が気になる場合は選択肢から外しましょう。

 

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実質コストで比較

2018年12月末時点

最初の比較は実質コストから。

 

投資信託は保有しているだけで少しずつ少~しずつ手数料がかかります。これには購入前に判明している「信託報酬(率)」の他に、監査費用や株式の保管費用など後から分かる「隠れコスト」があります。

 

両者をあわせた実質コストで比較していきます。

 

銘柄 信託報酬 隠れ 実質 解約
たわらノーロード 新興国株式 0.3672% 0.2800% 0.6472% 0.30%
ニッセイ新興国株式IF 0.2041% 1.3968% 1.6009% -
野村インデックスファンド・新興国株式 0.6480% 0.1670% 0.8150% 0.30%
三井住友・DC新興国株式IF 0.6048% 0.6910% 1.2958% -
i-SMT 新興国株式インデックス 0.3564% 0.2159% 0.5723% 0.30%
SMT 新興国株式IO 0.6480% 0.2080% 0.8560% 0.30%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.2041% 0.1845% 0.3886% -
eMAXIS 新興国株式インデックス 0.6480% 0.1600% 0.8080% 0.30%
つみたて新興国株式 0.3672% 0.2220% 0.5892% -
Smart-i 新興国株式インデックス 0.3672% 0.7361% 1.1033% -
SBI・新興国株式IF 0.1948% 0.1740% 0.3688% -
iFree 新興国株式インデックス 0.3672% 0.4110% 0.7782% -
楽天・新興国株式IF 0.2696% 0.3455% 0.6151% -

 

 

実質コストが低い順でランク付けすると以下のようになります。

1位 SBI・新興国株式IF 0.3688%
2位 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 0.3886%
3位 i-SMT 新興国株式インデックス 0.5723%

 

 

新しい商品がく、やっと実質コストが出そろいました。

 

他を突き放す圧倒的な低コストの「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」ですが、ついに「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」が突き崩しています。

 

とは言え、その差は僅か0.02%。これだけをもって「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」が最適とは言えません。

 

どちらを選ぶかは他の条件次第となりそうです。

 

 

実質コストランキング推移

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純資産増加額(年換算)で比較

2018年12月末時点

続いて、2017年12月末~2018年12月末までの純資産増加額(年換算)で比較してみました。

 

単位:億円

銘柄 17/12末 18/12末 増減 年換算
たわらノーロード 新興国株式 39.68 46.78 7.10 7.10
ニッセイ新興国株式IF 2.52 7.08 4.56 4.56
野村インデックスファンド・新興国株式 45.3 41.58 -3.72 -3.72
三井住友・DC新興国株式IF 13.32 15.37 2.05 2.05
i-SMT 新興国株式インデックス 0.01 0.21 0.20 0.20
SMT 新興国株式IO 200.28 183.79 -16.49 -16.49
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 23.86 108.13 84.27 84.27
eMAXIS 新興国株式インデックス 360.69 295.73 -64.96 -64.96
つみたて新興国株式 0.22 12 11.78 11.78
Smart-i 新興国株式インデックス 0.01 2.18 2.17 2.17
SBI・新興国株式IF 0.69 10.58 9.89 9.89
iFree 新興国株式インデックス 13.86 19.26 5.40 5.40
楽天・新興国株式IF 2.25 9.23 6.98 6.98

 

 

純資産増加額(年換算)が多い順にランク付けすると、次のようになります。

1位 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 84.27億円
2位 つみたて新興国株式 11.78億円
3位 SBI・新興国株式IF 9.89億円

 

 

もう「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」の独壇場ですね。

「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」が強すぎるのか、他が弱すぎるのか。

 

 

純資産増加額(年率)ランキング推移

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ネット証券での人気で比較

2018年12月末時点

最後にネット証券での人気ランキング比較です。SBI証券と楽天証券は積立件数、マネックス証券は月間売れ筋ランキングです。ハイフン(-)はランク外のものです。

銘柄 SBI 楽天 マネックス 平均
たわらノーロード 新興国株式 - 62位 - 187位
ニッセイ新興国株式IF 36位 45位 - 110位
野村インデックスファンド・新興国株式 - 158位 - 219位
三井住友・DC新興国株式IF - 220位 - 240位
i-SMT 新興国株式インデックス 221位 188位 69位 159位
SMT 新興国株式IO - 112位 69位 144位
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 8位 8位 29位 15位
eMAXIS 新興国株式インデックス - 53位 58位 120位
つみたて新興国株式 - 250位 - 250位
Smart-i 新興国株式インデックス 77位 227位 - 185位
SBI・新興国株式IF 22位 27位 - 100位
iFree 新興国株式インデックス - 78位 - 193位
楽天・新興国株式IF - 72位 - 191位

 

 

各証券会社で人気のランキングから順位付けすると、次のようになりました。

1位 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 平均順位15位
2位 SBI・新興国株式IF 100位
3位 ニッセイ新興国株式IF 平均順位 110位

 

 

こちらも「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」が圧倒的ですね。

同投資信託を積立している人も多く、購入される金額も圧倒的。ひとり勝ちの状態です。

 

 

人気ランキング推移

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まとめ

新興国インデックスに連動する投資信託で人気の商品は、次の3つと考えてよいでしょう。

銘柄 平均順位 実質コスト 純資産 増加額(年間)
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 15位 0.3886% 108.13億円 84.27億円
SBI・新興国株式IF 100位 0.3688% 10.58億円 9.89億円
ニッセイ新興国株式IF 110位 1.6009% 7.08億円 4.56億円

 

 

今までの比較と同様、人気順位を中心に3商品を紹介していますが、2018年12月末時点では「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」一択と言って良いでしょう。

 

実質コスト面でSBI・新興国株式IFから+0.02%と後塵を拝していますが、人気(15位)、純資産(108億円)は他を大きく圧倒しています。

 

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SBI・新興国株式インデックス・ファンドは2番人気、実質コストもNo.1となりましたが純資産・増加額ともにまだまだと言えます。

 

3位にはニッセイ新興国株式インデックスファンドが登場しました。

初年度と言うことを差し引いても実質コストは1.6%はひどい結果ですね。eMAXIS Slimシリーズのライバルとなって欲しいところですが、当面は厳しい運営となりそうですね。

 

 

 

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