NTTドコモが増配を発表
2018年4月27日NTTドコモの2018年3月期の決算発表が行われました。同時に2019年3月期の配当を10円増額し110円(予想)を発表しました。
201NTTドコモの増配は5年連続。連続増配期間意外と短い。ただし記録として見ることができた1998年度以降21年間減配はありません。
2016年度後半より株主となった私としては長らくNTTドコモとKDDIとで増配競争をしているものと思い込んでいましたが、そんなことありませんでしたね。思い込み怖い。
現在の予想配当利回りは約3.9%と、なかなか魅力的な配当水準になっています。
新プラン・新料金体系
NTTドコモは、利用したデータ量に応じて4段階の定額料金が自動的に適用される新料金プラン「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」を5月25日から提供開始しました。
「ベーシックパック」および「ベーシックシェアパック」は、auピタットプラン同様に実際のデータ使用量に応じ月額料金が変動するため、料金の払いすぎがなくなるためユーザにとってもメリットのある料金体系です。
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ベーシックパック
ベーシックパックは、ひとりで利用する用のデータプランです。スマホ+タブレットの2台持ちの場合も選択することができます(別途シェアオプション)必要。
各ステップでのパック料金は次の通り。
データ使用量 | 料金 |
---|---|
~1GB | 2900円 |
1~3GB | 4000円 |
3~5GB | 5000円 |
5~20GB | 7000円 |
新旧料金の比較をしてみます。
新料金 | 旧料金 | 旧名称 | |
---|---|---|---|
~1GB | 2900円 | 3500 | データS |
1~2GB | 4000円 | 3500 | データS |
2~3GB | 4000円 | 5000 | データM |
3~5GB | 5000円 | 5000 | データM |
5~20GB | 7000円 | 6000 | ウルトラデータL |
データSパック、データMパックは5月24日で新規受付を終了。ウルトラデータLパック(~20GB)、ウルトラデータLLパック(30GBは継続)
データ使用量が1GB未満。2~3GB未満の場合は新料金の恩恵を受けられる。または毎月のデータ使用量が大きく変わる場合も恩恵を受けられる可能性はあります。毎月データ使用量が5GB以上であれば、ウルトラデータLパックを契約した方が良さそうです。
ベーシックシェアパック
ベーシックシェアパックは家族でシェアするためのデータプラン。
各ステップでのパック料金は次の通り。
データ使用量 | 料金 |
---|---|
~5GB | 6500円 |
5~10GB | 9000円 |
10~15GB | 12000円 |
15~30GB | 15000円 |
新旧料金比較です。
シェアパック5/10/15は2018年5月24日で受け付け終了です。ウルトラシェアパック30,50,100は継続になります。
新料金 | 旧料金 | 旧名称 | |
---|---|---|---|
~5GB | 6500円 | 6500円 | シェアパック5 |
5~10GB | 9000円 | 9500円 | シェアパック10 |
10~15GB | 12000円 | 12500円 | シェアパック15 |
15GB~30GB | 15000円 | 13500円 | ウルトラシェアパック30 |
こちらは料金体系が変わったことでの影響は少ない5G~15GBで新料金の方が500円ほど安くなります。
料金シミュレーションとauとの比較
NTTドコモの今回の料金体系は、auピタットプランを思い起こさせます。auピタットプランもデータ使用量に応じた料金になるプランですが、機種購入の割引がありません。
NTTドコモは旧料金プランを廃止しましたが、どんな馬鹿高い料金になるのでしょうか?確認してみました。
機種変更、年齢・家族・契約年数のサポートを除いた場合、NTTドコモの新料金プランとauピタットプランを比較してみました。
NTTドコモ | au | 備考 | |
---|---|---|---|
機種代金(一括) | 88,776 | 91440 | iPhone8 64GB |
NTTドコモ | au | 備考 | |
---|---|---|---|
通話基本料 | 1836 | 0 | 5分間かけ放題 |
データ使用量 | 5400 | 6,998 | 5GB使用想定 |
インターネット接続 | 324 | 0 | |
機種代金サポート | -2403 | 0 | |
利用料合計(/月) | 5157 | 6,998 |
※auのピタットプランは、通話基本料+データ使用料+インターネット接続料が合算された料金体系です。
両社で利用料シミュレーションを行うと意外な違いがありました。
通話基本料、データ使用料、インターネット接続料を合算するとNTTドコモの方が高いのですが、機種代金購入サポートが毎月2403円あることで、当初2年間はauよりも月々2000円ほど安くなります。
雑感
・予想配当利回りは3.9%と高水準
・データ使用量に応じた料金体系への変更を発表。
増配発表という嬉しいニュースがでましたが、同時に発表された料金体系には少し疑問が生じます。データ使用量に応じて使った分だけ支払えば良く、auなどと比較しても良さそうな料金体系となりましたが、微妙に値上げされている箇所もあったりと目先を変えただけに見えます。
減収とならないのであれば株主としてありがたいことですが、なんか客離れが起きないかきになりますね。
やっぱり事情が許すのであれば、格安SIMで運用した方が良さそうです。