2018年8月31日、丸井グループの証券会社「tsumiki証券」がスタートしました。
クレジットカード払いで投資信託を購入できる日本初の証券会社として、2018年5月に設立が発表されましたが、わずか4ヶ月でのスタートです。
マルイ店頭でのサポートや、積立投資専門、エポスカード利用者限定など、今までの証券会社には見られない取組みが光ります。エポスカード利用者を広げ、丸井にも利用者にもメリットをもたらすものと考えていますがどうなるでしょうか?
ここでは、tsumiki証券の特徴についてまとめておこうと思います。
tsumiki証券の特徴
1.マルイ店頭でサポート
tsumiki証券を選ぶ最大のメリットは、マルイ店頭でサポートが受けられることだと思います。
ネットで調べると大枠で理解することはできても、細かい部分で困ることはよくあります。サポート窓口に電話・メールで問い合せができますが、対面で相談できると理解しやすいものです。
(とは言え、大手対面証券はあまり好みませんが)
これが土日祝でも買い物のついでにサポートを受けられたら便利ですよね。上限固定の積立専門、購入手数料のない投資信託のみを扱う証券会社なので、企業利益狙いの変な売買を進められることもなさそうで、安心感は増しますよね。
店頭サポートは有楽町マルイで2018年10月より開始予定です。
全店舗で実施されるのか?マルイ営業日であればいつでもサポートが受けられるのかは、まだ明らかになっていませんが、気軽に立ち寄り相談できるサービスになるとうれしいですね。
2.エポスカードが必須
投資信託を定期積立する際に不便だと思うのは、お金の出入りする「口」が増えることだと思います。銀行口座から自動で引き落とされるとは言え、いつ・どこから・いくら引き落とされるのか管理するのは結構面倒くさい。
これがクレジットカードから普段の買い物分と合わせて引き落とされるなら、煩わしさから解放されますよね。
エポスカード(クレジットカード)を使うことで気になることは、投資信託の積立によりショッピング利用枠が減ってしまう可能性です。確認したところ、投資信託の積立費用はショッピング利用枠とは別枠で管理されるとのことなので安心して買い物もできます。
ちなみに、エポスカードのゴールド、プラチナカードでは年間利用金額に応じてボーナスポイントが貰えます。こちらには投資信託の積立費用も計算に含めます。
一例になりますが年間利用額が100万円の場合、ゴールドカードで10,000ポイント、プラチナカードで20,000ポイントのボーナスポイントが貰えます。もちろんボーナスポイントですから、この他に買い物による通常ポイント、投信積立金額でのポイント還元分が別途加算されます。
3.積立でエポスポイント還元
エポスカード払いということで話題に上がったポイント還元ですが、買い物に利用した時に付与されるポイントとは別ルールで計算されます。
投信積立で付与されるポイントは年1回だけ。積立開始月を基準月として、1年間に積立した額の0.1%~0.5%が付与されるようです。
4.絞られた商品で分かりやすい
tsumiki証券で取扱う投資信託は4つだけです。いずれも金融庁の厳しい基準をクリアした「つみたてNISA対象商品」から選ばれています。
・セゾン資産形成の達人ファンド / 信託報酬 1.35%
・コモンズ30ファンド / 信託報酬 1.0584%
・ひふみプラス / 信託報酬 1.0584%
残念なのは、信託報酬の高いアクティブ運用の投資信託だけということ。
アクティブファンドが悪いとは思いません。取扱い商品を限定して選びやすくしたことには好感も持てます。ただ、若い人をターゲットにするのであれば、基本の低コストインデックスファンドで良かったのではないかな?と思います。
取扱い商品については、定期的に見直しを行っていくそうです。今後何が追加されていくのか注目していきたいですね。
雑感
改めてWebサイトを見てみると当初思っていたよりも普通の証券会社になりそうですね。丸井グループも商売なので致し方ないのですが、信託報酬で稼いでエポスカードで稼いでと見えることが、ちょっと残念です。
「損して得取れ」という言葉がありますが、こういう方向で行って欲しかった。
ビジネス素人の私が言っていることなんてあてになりませんが、今後どういう展開を見せるのか注目していきたいと思います。
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2年ほど積立てた「ひふみプラス」。運用成績は抜群だったのですが解約することにしました。
つみたてNISAで私が選ぶならコレというものを紹介しています。