浪費家ナッツです。おはようございます。
2019年5月9日、楽天バンガード・ファンドの運用報告書「1万口当たりの費用明細」の経過が掲載されました。
通常、投資信託は1年に1回程度の間隔で運用報告書が発表され、その中で実質コストが分かります。
楽天バンガード・ファンドでは途中経過も公表するスタンスのようですね。
2期目の途中経過(9ヶ月分)
楽天・バンガード・シリーズは現在、3ヶ月毎に1万口当たりの費用明細を公開しています。
2期目3ヶ月経過時点
2期目6ヶ月経過時点
その段階で既に実質コストが大幅に下がりそうであることを示していました。
なのでこれで終わりと思っていましたが、半年経過した今回も途中経過を発表してくれています。
どうやら「可能な限り投資家に知らせていく」予定のようです。
他社でも同様の取組みに期待したいですね。
では、早速報告書を確認していきましょう。
楽天・全世界株式の費用明細(途中経過)
楽天・全米株式の費用明細(途中経過)
年率換算した結果
今回発表された1万口あたりの費用明細(途中経過)は、2018年7月18日~2019年4月17日の9ヶ月間のものです。
これらを年率換算すると隠れコストに相当する分は次の様になります。
楽天・全世界株式:0.0919%
楽天・全米株式:0.0613%
1期目との比較
実質コストで比較すると、信託報酬や投資先ETFの経費といった固定部分が含まれてしまいます。
このため隠れコスト部分(実質コスト=信託報酬+ETF経費+隠れコスト)についてのみ比較していきます。
1期目(10ヶ月間)と2期目(9ヶ月の途中経過)の隠れコスト部分を比較すると次の様になります。
- 楽天・全世界株式 0.2575% → 0.0919%
- 楽天・全米株式 0.1329% → 0.0613%
今の範囲ではだいたい半分くらいになる見込みですね。
ただ、「楽天・バンガード・シリーズ 運用報告書の追加説明があがっていたよ 」のように、売買委託手数料は期中の売買委託手数料÷期中の平均受益権口数になります。
とすると、2期目の隠れコスト部分は1/3程度になって良いと思うのですが、予想に反してさがっていないです。
また、最後の四半期で「その他費用」がどれくらい上積みされるのか気になります。
まとめ
- 2期目9ヶ月間の隠れコストは1期目の半分程度
- 思いのほか下がっていないことが気になる
- 最後の四半期「その他費用」がどれくらい上積みされるのかが課題
「1万口当たりの費用明細(途中経過)」は、試算データです。
投資信託協会規則に準じての試算のようですが、正確性・完全性が保証されるものではないとのことなので、その点は覚えておきたいですね。
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