浪費家ナッツです。おはようございます。
2018年12月4日、分配金利回りが6%前後と高配当ETFとして有名なiシェアーズ米国優先株式ETF【PFF】の株価がついに34米ドル台にまで下がりました。
PFFの株価は36米ドル前後で安定していることが多く34米ドル台まで落ち込むのは2015年以来の出来事です。
iシェアーズ米国優先株式ETF【PFF】とは?
ファンド概要
インデックス | S&P 米国優先株式インデックス | |
---|---|---|
構成銘柄数 | 300 | |
経費率 | 0.46% | |
純資産総額 | 144億米ドル | 2018年12月4日 |
ベータ値 | 0.11% | 2018年10月31日 |
過去12ヶ月分配金利回り | 5.74% | 2018年10月31日 |
業種別構成
PFFの業種別構成は以下の通り。銀行、各種金融、保険と70%を占めます。
特徴
- 米国の優先株式で構成されるETF
- 分配金利回りは5%後半~6%前後
- 毎月分配
- 値動きが比較的安定している
優先株式で構成される
優先株式は、普通の株式にある議決権などの権利が制限される代わりに、優先的に配当を受け取ることができる株式です。普通の株式に比べ配当が多いということです。
日本では、伊藤園の優先株式が東証1部にありますね。確認すると通常の伊藤園【2593】の予想配当利回りが0.80%なのに対し、優先株式【25935】は2.03%となっています。
毎月分配
PFFは毎月分配型のETFです。毎月分配型ですがETFですので、タコ足分配はありません。
毎月分配というと、権利確定日が気になります。
カレンダーは公開されていないようですが、直近1年を見ると権利落ち日は毎月第1営業日です。前月の最終営業日までに購入しておけば、購入して直ぐ分配金が得られます。
権利落ち日 | 分配金単価(米ドル) |
---|---|
2018年12月3日 | 0.156173 |
2018年11月1日 | 0.156483 |
2018年10月1日 | 0.159159 |
2018年9月4日 | 0.160748 |
2018年8月1日 | 0.176215 |
2018年7月3日 | 0.194044 |
2018年6月1日 | 0.193889 |
2018年5月1日 | 0.180445 |
2018年4月2日 | 0.165853 |
2018年3月1日 | 0.172386 |
2018年2月1日 | 0.189298 |
2017年12月21日 | 0.099166 |
値動きが安定
PFFは値動きが比較的安定しています。債券のような値動きと言われることもありますね。PFFの場合、通常ですと36米ドル近辺に留まっていることが多いですね。
下のグラフは、直近5年でPFFとS&P500を比較したものです。
赤線がPFF、青線がS&P500になります。S&P500がハイペースで伸びている一方、PFFは安定していることが分かると思います。直近はやや下がり気味ですね。
注意したいこと
注意したいことは、○○ショックが来ると急激に値を下げることです。
下のグラフはリーマンショック前後の様子、リーマンショック前は45米ドル前後で推移していましたが、2009年3月には14米ドルと3分の1になっています。
数ヶ月で元の水準近くまで戻っていますが、3分の1はかなり怖いです。円高も重なるとさらに評価額は落ち込む可能性もあります。
まとめ
- PFFは優先株式に投資する米国ETF
- 通常は値動きが非常に緩やか、○○ショックに弱い
- 議決権等が制限される代わりに高分配(2018年10月31日現在5.74%)
毎月分配、高分配金利回りというとウハウハ!といいたいところですが、税金も毎月しっかり持って行かれます。それでも比較的簡単に分配金再投資、複利効果を味わえる銘柄だと思います。
一方で普段の債券のような値動きに反し、○○ショックで急激に値下りすることも忘れないようにしたいですね。特徴を頭にいれて購入するかを考えていきたいですね。
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