浪費家ナッツ(@rouhi_nats)です。おはようございます。
米国ETFというと、S&P500に連動するETFや高配当株を集めたETFに目が行きがちです。
数多くあるETFを知る必要はなくとも、どういったETFがあるのかざっくり知っておきたいので、少しずつ情報整理しておきたいと思います。
さて、運用会社として有名なバンガード社のETFを見ていると、米国株式で構成されるETFでも実に40種類以上が掲載されています。この中から目をつけたのは「セクター毎のETF」。ざっとリストアップするだけでも10種類ありました。
・生活必需品セクター(VDC)
・エネルギー・セクター(VDE)
・金融セクター(VFH)
・情報技術セクター(VGT)
・ヘルスケア・セクター(VHT)
・資本財・サービス・セクター(VIS)
・電気通信サービス・セクター(VOX)
・公益事業セクター(VPU)
・素材セクター(VAW)
今回は、このうちの「情報技術セクターETF」について見ていきたいと思います。
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)とは?
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)は、MSCI USインベスタブル・マーケット・情報技術25/50インデックスに連動することを目指すETFです。米国の情報技術セクターに属する株式に投資します。
ティッカー | VGT |
経費率 | 0.10% |
ETF純資産総額 | 146.89億米ドル |
構成銘柄数 | 361 |
構成上位10社
2017年9月30日時点、上位10社で56.6%を占有しています。残りの約43%に350社が含まれる。
銘柄 | ティッカー | 構成割合 | 配当利回り | SP5 |
Apple Inc. | AAPL | 13.8% | 1.47% | ● |
Alphabet Inc. | GOOGL | 10.1% | - | ● |
Microsoft Corp. | MSFT | 9.4% | 2.26% | ● |
Facebook Inc. | FB | 6.9% | - | ● |
Visa Inc. | V | 3.3% | 0.62% | |
Intel Corp. | INTC | 3.1% | 3.00% | |
Cisco Systems Inc. | CSCO | 2.9% | 3.70% | |
Oracle Corp. | ORCL | 2.6% | 1.26% | |
Mastercard Inc. | MA | 2.3% | 0.63% | |
International Business Machines Corp. | IBM | 2.2% | 4.02% |
SP5:●が付いている企業は、S&P500で上位10社に該当する企業です。
パフォーマンス
VGT単独だと分かりづらいのでS&P500と比較してみたいと思います。情報は、いつもの通り「私のインデックス」からの引用させていただいきました。2017年12月末時点です。
S&P500
VGTが設定されてから15年経過していないので、10年で見ていきます。
S&P500は年率平均で、リターン+8.5%、リスクは15.1%。
VGT
VGTは年率平均で、リターン+11.8%、リスク18.7%。
VGTとS&P500比較(10年)
2008年2月~2018年2月までVGTとS&P500の比較です。この間S&P500が2倍に成長したのに比べ、VGTは3.5倍となっています。10年で2倍でもスゴイのに、さらに倍近く成果になるとは・・・。さすが情報技術大国アメリカ!
もうひとつ気になったのは、VGTの方が値動きが荒いようですが、2008年2月から開始した場合、S&P500を下回ったのはたった2ヶ月程度だった様子。
配当利回り
株価 164.59米ドル (2018年2月9日時点) / 分配金利回り0.97%
時期 | 分配金 |
2017年12月 | 0.437 |
2017年9月 | 0.419 |
2017年6月 | 0.406 |
2017年3月 | 0.363 |
雑感
情報技術セクターは、S&P500でセクター別の構成割合1位となるだけあって聞いたことがある企業ばかりですね。
10位のInternational Business Machinesは、一瞬どんな企業かと思いましたがIBMの事でした。IBMが略称だったなんて初めて知ったかもしれません。
そして、Visa Inc. / Mastercard Inc.がここに出てくるとは驚きでした。両社ともクレジットカードで双璧をなす企業ですよね。私もブランドとも持っています。クレジットカードの決済機能が情報技術という事なんでしょうか?後で調べてみたいと思います。
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