浪費家ナッツ(@rouhi_nats)です。おはようございます。
低コストで新興国の株式市場に投資できる「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」が連動するインデックスは、よく見かける「MSCI社」のインデックスではなく「FTSE社」のインデックスを使用しています。
同じ新興国に投資するETF/投資信託なのに、日々の基準価格の動きを見ていると結構違う結果になっているので、内訳について少し調べてみました。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)とは?
VWOは、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスのパフォーマンス連動することを目指すETFです。
これは新興国市場の大型株・中型株・小型株・中国A株が含まれます。
ティッカー | VWO |
経費率 | 0.14% |
ETF純資産総額 | 623億米ドル |
構成銘柄数 | 4,696 |
※2017年9月末時点
MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、以前「つみたてNISAで何に投資する?私のオススメを考えてみた!(新興国株式/MSCIエマージング・マーケット編)」で見ています。よろしければこちらもお願いします。
構成上位10社
VWOの構成上位10社。2017年9月30日時点。
銘柄 | 構成割合 |
テンセント | 4.6% |
TSMC | 3.5% |
ナスパーズ | 1.8% |
中国建設銀行 | 1.5% |
中国工商銀行 | 1.2% |
中国移動通信 | 1.1% |
鴻海精密工業 | 1.0% |
アリババグループホールディングス | 0.9% |
中国平安保険 | 0.9% |
イタウ・ウニバンコ | 0.9% |
国別構成比率 上位10カ国
国名 | 構成割合 |
中国 | 31.1% |
台湾 | 14.9% |
インド | 11.4% |
ブラジル | 8.6% |
南アフリカ | 7.0% |
メキシコ | 3.9% |
タイ | 3.9% |
ロシア | 3.7% |
マレーシア | 3.3% |
インドネシア | 2.4% |
MSCIエマージング・マーケットインデックスで構成割合2位にいる韓国が、FTSEエマージング・マーケッツには含まれていません。ここが大きな違いです。(FTSE社で韓国は先進国扱い)
パフォーマンス
VWO単独だと違いが分からないので、MSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動を目指すiシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF(EMM)と比較してみます。
情報元は「私のIndex」より。共に米ドル基準、配当込み。2018年1月末時点の情報です。
VWO
EEM
比較
直近3ヶ月だとVWOに軍配が、直近1年だとEEMの成果が良いことが分かりました。どちらか一方的に成績が良いというものではないみたいですね。
また、5年、10年経つと同じような結果になっていまが、VWOは2013年~2016年9月の間で連動するインデックスを徐々に比較しているので単純比較はできません。
まとめ
・VWOは小型株、中国A株が含まれ、韓国は含まない
・EEMは小型株を含まず、韓国は含む
・VWOは連動を目指すインデックスを徐々に変えてきている
・現時点では比較できる期間が短くどちらが優れている等は分からない
国内の投資信託を購入する場合、先進国は「MSCIコクサイ」が多いです。韓国を含めて、自分で決めた割合で先進国も新興国もとなるとVWOは少し扱いづらいです。
FTSE社のインデックスで全世界に投資したいのであれば、素直にVTか楽天VTを持つのが良さそうですね。新興国の割合を増やしたいのであれば、これにVWOか楽天VWOを追加する。
とは言え、もう1,2年は両者の違いを見ていけたらと思います。小型株の有無、韓国の有無でどれくらいの差になるのか気になります。