浪費家ナッツの投資日記

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JPX日経400インデックスの成績はずば抜けているか?TOPIXと比較してみた。

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浪費家ナッツ(@rouhi_nats)です。おはようございます。

 

インデックス投資を始める前、投資信託=色々なことに手数料がかかり面倒なものと考えていた頃、極少額ですが実際に投資信託を購入しその値動きや手数料について調べていた時期がありました。

 

その頃丁度話題になっていた「JPX日経インデックス400」に連動する投資信託として、<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンドを購入していました。

 

当時は数ヶ月保有して成果が出なかったので手放してしまったのですが、現在どうなっているのか気になり確認してみることにしました。

 

 

 

ニッセイJPX日経400インデックスファンドとは?

<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンドは、その名の通りJPX日経400インデックスに連動を目指す投資信託です。2015年1月29日に新規設定されています。

 

信託報酬率 0.195%(税別)
組入銘柄数 399
純資産額 10億円

 

 

 

JPX日経インデックス400とは?

JPX日経インデックス400は、資本の効率的活用など「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成されるインデックスです。算出は東京証券取引所および日経新聞社。

名称 PX日経インデックス400
略称:JPX日経400
構成銘柄数 400銘柄
対象銘柄 東証1部・2部、マザーズ、JAXDAQに
上場している企業
算出方法 浮動株調整時価総額加重型
上限:1.5%
基準日 2013年8月30日を10,000ポイント

 

浮動株調整時価総額加重型は、TOPIXやS&P500と同じ。ただし採用銘柄の時価総額が飛び抜けていても構成割合1.5%になるよう調整されます。

 

 

JPX日経400採用基準

1.適格基準内の企業で市場流動性が高いこと

2.定量的な指標によるスコア+加点によるランキング

 

適格基準は、3期以内に債務超過がないこと、3連連続営業赤字、最終赤字ではないことなどで順位付けされます。このステップで上位1000社に限定されます。

 

定量的な指標は、3年平均ROE、3年間の累積営業利益、時価総額などが使われ、スケア付けされます。このステップで400社に限定されます。

 

ただし、バッファールールとして前年度JPX日経400に採用されていた銘柄は、スコア順位が440位以内であれば継続採用されます。

 

銘柄入替えは、毎年6月最終営業日の情報で選定され、毎年8月最終営業日に銘柄定期入替が行われます。

 

 

構成上位10銘柄

銘柄 業種 構成割合
キーエンス 電気機器 1.8%
本田技研工業 輸送用機器 1.7%
トヨタ自動車 輸送用機器 1.7%
ソニー 電気機器 1.7%
ファナック 電気機器 1.4%
三井住友フィナンシャルG 銀行業 1.4%
みずほフィナンシャルG 情報・通信業 1.4%
ソフトバンクグループ 銀行業 1.3%
三菱UFJフィナンシャルG 銀行業 1.2%
KDDI 情報・通信業 1.2%

出典:ニッセイJPX日経400インデックスファンド2018年3月末月報

 

順位や構成割合は異なりますが、上位10社はTOPIXとほぼ同じ企業になっています。

 

 

 

構成上位10業種

業種 構成割合
電気機器 16.6%
輸送用機器 8.2%
化学 7.7%
情報・通信業 6.9%
銀行業 6.2%
機械 5.7%
医薬品 5.6%
卸売業 4.9%
陸運業 4.8%
小売業 4.7%

出典:ニッセイJPX日経400インデックスファンド2018年3月末月報

 

 

 

TOPIXとは?

TOPIXは、Tokyo stock price indexの略で東証株価指数とも言われます。東京証券取引所第一部に上場する約2,100企業の株式全銘柄を対象とした浮動株調整型時価総額加重平均インデックスです。

 

JPX日経400が3年平均ROEや累積営業利益で選別されるのに対し、TOPIXは一部上場企業の全銘柄です。

 

 

 

JPX日経400とTOPIX比較

JPX日経400とTOPIXとの運用状況を比較してみます。JPX日経400は<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンドを、TOPIXは<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの基準価格で比較しています。

 

また、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの設定が2015年4月27日であったので、両投資信託ともこの日の基準価格が10,000となるよう調整しています。

 

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大きく見るとJPX日経400もTOPIXも同じような動きをしています。構成上位銘柄が似ていることから、このあたりは予想通りです。

 

ただ2017年以降は違いが分かるほど大きく差が開いてきています。JPX日経400は「投資家に取って魅力の高い会社」で構成されているにもかかわらず、TOPIXに劣後する結果ととなっていました。

 

 

 

雑感

JPX日経400インデックスは、以前保有していて気になっていたという他、日銀のETF買入やGPIFの国内株式でも購入・運用されているインデックスだったので良い成績を収めているだろうと思っていましたが、そうでもありませんでしたね。

 

どおりで話題にならないはずです。

 

ただ、アベノミクス以降は日本市場は好調続きのため、不調になったときこの差がどう変わっていくのか気になります。それでもJPX日経400へのこだわりがなければ、日本市場に広く投資できるTOPXでよさそうです。

 

 

 

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