浪費家ナッツ(@rouhi_nats)です。おはようございます。
インデックス連動型投資信託の話題さらいまくりの「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)」シリーズに新たな投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)」が設定されます。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は、日本・先進国・新興国の株式市場の値動きに連動を目指す投資信託です。各地域の組入比率はその名の通り33.3%ずつです。
連動するインデックスは、TOPIX(日本)、MSCIコクサイ(先進国)、MSCIエマージング・マーケットになります。
気になる信託報酬率は、0.142%(税別)です。
これは、eMAXIS Slimシリーズの国内株式(TOPIX)、先進国株式、新興国株式の3本を組み合わせて作るより安い信託報酬率になります。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)はどこで買える?
4月3日 SBI証券で販売開始
4月6日 楽天証券で販売開始
先週設定されたばかりのeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、3月23日(設定4日後)から楽天証券で販売開始というアナウンスの中、3月19日(設定同日)にSBI証券で発売というフライング?が行われましたが、さすがに今回はなさそうですね。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の発売意図を予想してみる
先進国、日本、新興国の3地域が均等の投資信託って珍しいと思います。なんでこんな珍品を販売するのでしょうか?
答えなんて、三菱UFJ国際投信に聞いてみなければ分かりませんので、お遊びになりますが少し考えてみたいと思います。
時価総額比率ではないのか?
MSCI ACWIに連動するものであれば分かります。ただこれだとMSCIジャパン分(日本分)のマザーファンドを作る必要がありコストがかるでしょう。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)+TOPIXもなんとなく分かります。今あるマザーファンドを使って全世界に1本の投資信託で投資できたら便利そうです。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は?
資産均等型というと、eMAXIS SlimシリーズにはeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)というバランスファンドがあります。
日本の株式・債券、先進国の株式・債券、新興国の株式・債券、日本REIT、先進国REITの8資産に12.5%ずつ投資できる投資信託です。
2017年5月に新規設定され、既に純資産額が99億円(2018年3月)にもなる人気投資信託です。
8資産均等型のバランスファンドは、勝手にリバランスしてもらえるので、つみたてNISAで使いやすそうと考えています。
一方で、つみたてNISAで債券を組み入れるはナンセンスという意見もあります。
つみたてNISAは投資上限があり利益にかかる税金がゼロになる制度です。ここに債券をいれてリターンを下げるのはもったいないという意見です。
8資産均等から株式だけを抽出すると・・?
8資産均等のバランスファンドから株式だけを抽出すると、日本・先進国・新興国の株式だけになります。イコールeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)。
もしかして、つみたてNISAでリターンを追求するための3地域均等型?
つみたてNISAでライバルはいるか?
金融庁のNISA特設サイトで、つみたてNISA対象商品にeMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)のライバルがいるか確認してみました。
つみたてNISAには多くの対象商品があるので探しづらいですが、1つ対象商品がありました。ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)です。
ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)とは?
ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)は、国内株式、先進国株式、新興国株式に3分の1ずつ投資する投資信託です。信託報酬率は0.324%(税別)
国内株式は、TOPIX(配当込み)に連動を目指します。先進国株式は、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動を目指します。新興国株式は、MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動を目指します。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)とがっつりぶつかる!!つみたてNISAで他社対抗用か!?
でも、気になるニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)の純資産額は、2,000万円。2,000万円・・・。これにあえて対抗はしないですよね・・・。
※ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)は実質2018年1月から開始です。
やっぱり分からないですね。
雑感
ニッセイアセットマネジメントが苦戦している商品に対抗する理由は、正直わかりませんでした。
ただ2年前にこの商品が出ていたら、私は購入していたかもしれません。
2年前(インデックス投資1年目)の私のアセットアロケーションは、株式50:債券50。株式は3地域均等、債券は国内債券のみとしていました。
引用:私のインデックスより
このアセットアロケーションにしていたのは、成長が期待できそうな新興国も捨てがたいし、自分の住んでいる日本も捨てがたいという理由でした。
リスクが小さく、平均リターンもそこそこという点が気に入っていました。
(現在は投資比率を変えています)
今購入するのであれば、eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)+eMAXIS Slim先進国株+国内債券の組合せにするでしょう。コストが下げられて、購入本数減らせるので楽に管理できそうです。
ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)のように3地域均等型は今のところ苦戦しています。
純資産が少ないとコスト高・インデックスへの連動性が低くなる傾向があるようですので、しばらくは様子見と考えています。