浪費家ナッツです。おはようございます。
投資信託の積立で人気の商品の紹介です。
今回は、国内株式市場のTOPIX連動を目指す投資信託を取上げます。
2018年1月より「つみたてNISA」が始まりました。低コストなインデックスファンドが増えたのはありがたいのですが、どれを選んで良いか迷ってしまいますよね。
インデックスファンドの選択は、(1)低コストであること、(2)純資産が十分あること、この2つが重要と言われています。本記事では、この2つに加え (3)ネット証券での人気ランキングを加えオススメ商品を紹介していきます。
更新履歴
第1版 2018.05.02
第2版 2018.08.25
第3版 2019.01.11
エントリー
まずは今回比較する投資信託を紹介。
TOPIXとの連動を目指す投資信託のうち12商品。
全てつみたてNISA対象となっています。
表を作成するにあたり商品名が長いものは一部省略しています。
ご承知おきください。
実質コスト(年率)比較
2019年3月末時点
まずは実質コストの比較から。隠れコスト部分は、最新の運用報告書から年率換算しています。
「つみたてNISA」開始に伴い、コスト競争や低コスト商品の新規設定が相次ぎました。
この結果、信託報酬率0.2%以下の商品が3分の2を占めています。
一部につみたてNISA適格の上限(0.54%)付近のものがいくつか混ざっています。
特に理由がなければこれらの商品は避けて良いでしょう。
※隠れ→隠れコスト / 実質→実質コスト
背景色は、上位からピンク、水色、黄色、無色の順になっています。
実質コストが低い順でランク付けすると次の様になります。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)が信託報酬率引下げを行ったため少し差が開きましたが、それでも1位~3位の差は僅か0.006%と混戦模様です。
1位 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 0.1734%
2位 ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.1777%
3位 iFree TOPIXインデックス 0.1797%
実質コスト0.006%差は、100万円分保有していたとしても年間で僅か60円の差。
また、隠れコスト部分は純資産が大きくなるにつれて低下する傾向がありますが、確定していないものです。
実際には、実質コスト0.2%未満のものであれば有力な候補になるでしょう。
実質コストランキング推移
直近1年の実質コストの推移です。
実質コストはもともと信託報酬率引下げや決算発表されないと分からない性質です。
このため激しく入れ替わるものではありませんが、直近1年ではeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)が最低コスト投信の座に輝き続けています。
【追記】記事更新後の信託報酬率引下げ等
以下、信託報酬率引下げが発表・実施されています。次回更新時に反映予定です。
1)eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の信託報酬率が0.1674%から0.1512%(税込み)へ
2)iFree TOPIXインデックスの信託報酬率が0.17172%から0.1512%(税込み)へ
純資産増加額(年換算)比較
2019年3月末時点
続いて、2019年03月末時点の純資産額。2018年以降の純資産増減額(年換算)を比較します。
純資産増加額(年率換算)が多い順にランク付けすると、次の様になります。
1位 三井住友DC日本株 94.59億円
2位 ニッセイTOPIXインデックスファンド70.20億円
3位 eMAXIS Slim 国内株式TOPIX 51.59億円
上位の順位は前回と同じです。
ただ、2018年7月末、12月末、今回と純資産増加額(年率換算)が増えているのはeMAXIS Slim 国内株式だけです。
一方、今回の商品の中で高コストな部類に入るeMAXIS TOPIXインデックス、ニッセイTOPIXオープンは純資産を大きく減らしています。
ゆっくりとですが確実にコストが低い商品への乗換えが進んでいると言えそうですね。
純資産増加額(年換算)ランキング推移
大手ネット証券人気比較
2019年3月末時点
最後に3大ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)の人気ランキングの比較です。
SBI証券と楽天証券は積立件数のランキング、マネックス証券は月間売れ筋ランキングを掲載しています。”-“は取扱いがあるもののランキング外、250位以下のものです。
平均順位は"-"を250位として計算しています。
マネ→マネックス
各ネット証券でのランキングからみた人気商品は次の様になります。
1位 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 平均25位
2位 ニッセイTOPIXインデックスファンド 平均32位
3位 三井住友DC日本株 平均38位
人気ランキングでもeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)が徐々に順位を上げ初の単独1位となりました。
また、1位と3位の差が大きく離れていますが、三井住友DC日本株はSBI証券でランク外となっているためです。
三井住友DC日本株の販売件数、NISA販売金額(共にSBI証券)では上位に食い込んでいます。人気のある投資信託であることは確かということでしょう。
人気ランキング推移
まとめ
TOPIXに連動する投資信託で人気な商品は、次の3つと考えて良いでしょう。
実質コストが低いものが人気を集める結果となりました。プラスして昔からある商品なものが強いようです。
ただ、インデックスファンドの積立てを考えているのであれば、10年・20年といったスパンで購入する商品を検討していきたいところです。
そういった意味では、「業界最低水準の運用コスト」を目指すと宣言しているeMAXIS Slimシリーズに注目していきたいですね。