浪費家ナッツ(@rouhi_nats)です。おはようございます。
バンガード社には、米国企業の業種毎にまとめられたETFというものがあります。このETFをざっとリストアップすると10業種もあります。
米国を代表する企業に少しでも触れるためにも、情報を整理しておこうと思います。
・生活必需品セクター(VDC)
・エネルギー・セクター(VDE)
・金融セクター(VFH)
・情報技術セクター(VGT)
・ヘルスケア・セクター(VHT)
・資本財・サービス・セクター(VIS)
・電気通信サービス・セクター(VOX)
・公益事業セクター(VPU)
・素材セクター(VAW)
今回は、このうちの「一般消費財・サービス」セクターについて見ていきたいと思います。
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR)とは?
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR)は、MSCI USインベスタブル・マーケット・一般消費財・サービス25/50インデックスに連動することを目指すETFです。米国の一般消費財・サービス・セクターに属する大型~小型株まで広く投資します。
ティッカー |
VCR |
経費率 |
0.10% |
ETF純資産額 |
24.01億米ドル |
構成銘柄数 |
374 |
一般消費財・サービス・セクターには、自動車、アパレル、レジャー用品、ホテル、レストラン、消費者向け小売業など、景気循環に敏感な傾向のある企業で構成されています。
消費財(しょうひざい)とは経済学用語の一つ。 これは生産される財の中でも、消費を目的として家庭に需要とされるような財やサービスのことを言う。 これに対して、生産を目的として企業で消費されるような財は生産財という。 同じ商品であっても家庭で消費されるならば消費財となり、企業で消費されるならば生産財という形に分類される
自動車って一般消費財なの?と思いましたが、10業種を見返してみると消費財が該当しそうなのは、生活必需品セクターと一般消費財・サービス・セクター。生活必需品ではないだろうから、一般消費財の方がしっくりきますね。
構成上位10社
2017年12月31日時点、上位10社で46.1%を占めています。
銘柄 |
ティッカー |
構成割合 |
配当利回り |
SP5 |
Amazon.com Inc. |
AMZN |
13.70% |
0.00% |
● |
Home Depot Inc. |
HD |
6.40% |
2.40% |
|
Comcast Corp. |
CMCSA |
5.40% |
2.29% |
|
Walt Disney Co. |
DIS |
4.80% |
1.70% |
|
McDonald's Corp. |
MDC |
4.00% |
4.28% |
|
Priceline Group Inc. |
PCLN |
2.40% |
0.00% |
|
Stabucks Corp. |
SBUX |
2.40% |
2.08% |
|
Netflix Inc. |
NFLX |
2.40% |
0.00% |
|
NIKE Inc. |
NKE |
2.40% |
1.24% |
|
Lowe's Cos. Inc. |
LOW |
2.20% |
1.91% |
SP5:●が付いている企業は、S&P500で上位10社に該当する企業です。
Amazon、Walt Disney、マクドナルドなど日本でもおなじみの企業が多いですね。
Home Depot Inc.とLowe’s Cos.Incはホームセンターです。ホームデポが業界1位、ロウズが2位。
Comcast Corpはケーブルテレビ最大手の企業。ケーブルテレビの企業だと日本とは馴染みがないかと思いましたが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの親会社です。
Priceline Group Inc.はオンライン旅行予約の最大手です。日本で言うと楽天トラベルみたいなものですね。2005年に日本でもCMが流れているBooking.comを買収し傘下に収めていました。2018年2月22日に、社名をブッキング・ホールディングスに変更すると発表されています。
パフォーマンス
いつものようにS&P500と比較してみます。情報元もいつも通り「私のインデックス」からの引用です。2018年2月末時点の情報。
S&P500
VCRが設定されてから15年経過していないので、10年で比較していきます。
S&P500は年率平均で+9.7%のリターン、リスク15%。
VCR
VCRはリターン+13.9%、リスク19.1%。
リターンも大きければ、リスクも大きい。米国一番の成長業種だと思っていたVGTですら年率平均+11.8%なのに。
S&P500とVCR比較
2008年3月~2018年2月末までのVCRとS&P500の比較です。緑線がVCR、青線がS&P500。この10年間でS&P500が約2倍に成長したのに比べ、VCRや3.3倍になっています。
配当利回り
株価159.93米ドル(2018年3月23日時点)。分配金利回り1.18%
日付 |
分配金 |
2017年12月 |
0.5049 |
2017年9月 |
0.5360 |
2017年6月 |
0.4280 |
2017年3月 |
0.4120 |
年間合計 |
1.8809 |
雑感
一般消費財・サービス・セクターは聞いたことがある、利用したことがある企業が多かったので投資しやすそうですね。
ただ配当利回りが1.18%と低めなので配当重視の私のポートフォリオに組み入れるとなると難しそうです。