ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、国内株式、先進国株式、国内債券、海外債券を25%ずつ均等に投資する投資信託です。
一般社団法人投資信託協会の定義に当てはめると、株式50%、債券50%かつ、それぞれが投資する地域が国内50%・海外50%になっている投資信託になります。目論見書の商品分類にある通り「資産複合」(バランスファンド)商品です。
連動するインデックスは、TOPIX、MSCIコクサイ、NOMURA-BPI総合、FTSE世界国債インデックス(除く日本)からなる合成ベンチマーク。
コスト比較
バランスファンドの欠点のひとつとして、単一インデックスの商品をそれぞれ保有するよりも信託報酬率が高い傾向があると言われています。
比較してみます。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の信託報酬率は0.23652%。
同じニッセイアAMの購入・換金手数料なしシリーズを見ると、
・ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.17172%
・ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.20412%
・ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.15012%
・ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.18360%
これらを均等に保有した場合の信託報酬率は0.17739%
個別の投資信託をそれぞれ保有した方が25%も信託報酬を減らすことができます。
さらに他社のもっとコストが安い投資信託、例えばeMAXIS Slim 先進国株式インデッスに置き換えるとコスト差はもっと大きくなります。
驚愕の信託報酬率0.1095%始動!! eMAXIS Slim 先進国株式インデックス【投信ポイント追記】
バランスファンドの場合、運用会社が適度にリバランスを行ってくれるメリットがあります。このメリットと信託報酬率0.06%が見合うと思えるかが、ひとつの判断基準となるでしょう。
実質コスト
投資信託では、購入前に分かっているコスト(信託報酬率)の他に、決算を迎えるまで判明しない隠れコストがあります。この2つをあわせたものを実質コストといいます。
最新の運用報告書によると隠れコスト部分は0.046%となっており、実質コストは0.282%になります。
期待リターン
国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券を25%ずつ保有した場合、期待リターンは年率で3.58%、リスク(年率)9.6%になるようです。実質コストを差し引いた、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の期待リターンは3.29%、リスク9.6%です。(2018年6月現在)
仮に毎月1万円をリターン3.29%で30年間運用すると・・・投資金額360万円に対し、最終積立額は613万円と1.7倍にもなります。
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まとめ
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は、
・国内株式、先進国株式、国内債券、先進国債券を均等に保有できる投資信託・国内外株式/債券を個別に保有する場合に比べ年率0.06%コストが高い
・1本を購入するだけでリバランスの心配はない
・30年投資すれば資産を1.7倍にできる成果が期待できる
※コスト、成果等は保証されるものではありません。
国内比率が多い、債券比率が多いなど色々な意見はありますが、投資を始めてみる1本として、自分が許容できるリスクにマッチする方、ポートフォリオに悩みすぎてしまう方には良い投資信託かなと考えています。