浪費家ナッツです。おはようございます。
テレビ東京の「カンブリア宮殿」で紹介されて以降、爆発的な人気となっている「ひふみプラス」を解約しました。
過去にも投資比率の見直しやNISA口座の利益確定のため段階的に売却をしていたのですが、今回は完全に撤退しました。
2018年7月12日 新規投稿
2018年12月21日リライト
ひふみプラスの運用成績は悪くない
ひふみプラスはアクティブファンドです。インデックスファンドのような連動する指標はありませんが、月報内ではTOPIXの成績と比較をしています。
2018年6月末月次運用報告書より
ひふみプラスが新規設定された2012年5月からの運用成績は+323.7%となっています。新規設定時に100万円分購入していれば6月末時点で約420万円になったということです。
個別株ではテンバガー(10倍株)なんていう言葉も耳にします。運用成績+900%です。これに比べれば低い成果なのですが、数多くの銘柄で構成され値下りリスクも限定される投資信託ではなか見られない好成績ですね。
2018年2月以降、国内株式市場が落ち着きTOPIXの成績がマイナス(6ヶ月)となっている中でも、ひふみプラスの成績は「プラス」で乗り切るなど流行(はやり)だけではない銘柄選択が覗えます。
2018年6月末月次運用報告書より
解約した3つの理由
私はインデックス投資を行っています。インデックス投資では、ひふみプラスのようなアクティブファンドは投資対象外なのですが、私は国内株式クラスの一部としてポートフォリオに混ぜていました。
上で見たようにTOPIXと比較して好成績なことから、運用成績が底上げされていたのですが、当初購入した時とは状況が変わってきています。
この当初想定とは状況が変わってきたことが解約した大きな理由です。
少し細かく説明していきます。
理由1.海外への投資が増えた
2018年10月末交付目論見書より
ひふみプラスは、昨年より徐々に海外投資比率を増やしています。2018年6月末時点では海外投資比率が10%に増えています。
国内株式でTOPIXを大きく上回る成果を出し続けていることに興味を持ち、ひふみプラスを保有していました。海外投資を開始したとは言えまだ僅か10%。従来通り国内株式扱いしても良いのですが、やっぱりしっくり来ないというのが1つ目の理由です。
理由2.大型株の比率が増えてしまった
ひふみプラスは元々国内の中小企業をターゲットとしていましたが、純資産の増加、中小企業をターゲットとする別の投資信託の登場により、海外株式だけでなく国内大型株への投資比率を増やしています。
ひふみプラスでは超小型株、中小型株、大型株を次の様に定義。
超小型株:時価総額300億円未満
中小型株:時価総額300~3000億円
大型株:3000億円超引用:交付目論見書より。
2018年6月末現在だと40%以上が大型株もしくは海外株式となっています。
国内大型株でも割安判断しているものに投資しているので、従来ほどの運用成績を出せないとしてもTOPIXを上回ることは可能なのかもしれません。ただ大型株の比率が多くなるのであれば、単純にTOPIX連動の投資信託を積立てるだけで良さそうです。
これが2つ目の理由です。
理由3.信託報酬率の高さがネック
2017年11月に発表された運用報告書によると、ひふみプラスの実質コストは1.357%です。もっともっと高コストの投資信託があることを考えれば、低コスト・高リターンの投資信託だとは思います。
一方、最近はインデックスファンドの低コスト競争が激化していることから、相対的に約1.4%の実質コストが高く感じるようになりました。
また、最近はWealthNaviのようなロボアドの最低投資金額が下がっています。ひふみプラスにコストをかけるならロボアドを試してみる、別の新しいことをしても良いのではないか?少額でももっと色々なことを経験しても良いのでは?と考えているのが3つ目の理由です。
どれも決定的に「ひふみプラス」がダメだとか嫌になったわけではありませんが、今回あげたようなことが気になり解約することにしました。
トータルリターンはどれくらいだったか?
2016年7月~2018年7月までのトータルリターンは26.47%でした。
最初に一括で投資していたらもっと高いリターンだったかもしれません。毎月積立&途中で部分解約があって26.47%ですからなかなか良い成績だったと思います。
解約したものは別の投資信託へ乗換え
今回「ひふみプラス」を解約した分は、ポートフォリオ全体のリバランスも兼ねてTOPIX連動の投資信託、先進国株式インデックス連動の投資信託に乗換えました。
譲渡益税で引かれてしまった部分は、評価損となっていた個別株式を売買して調整済み。
トータル投資額は変わりません。
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