浪費家ナッツです。おはようございます。
2019年5月22日、三菱UFJ国際投信株式会社から同社のeMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズの信託報酬率引下げが発表されました。
信託報酬率が引下げられたのは、米国株式指数S&P500に連動する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは?
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は昨年7月に設定されたばかりの投資信託。
ここ1,2年で新規設定が相次ぐ米国を代表する株式指標S&P500に連動する投資信託投資信託です。
僅11ヶ月で純資産が180億円(2019年5月末)となるほど人気を集めています。
三菱UFJ国際投信 - eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)より
実質コストはこれから
ただ昨年新規設定されたばかりなので、現時点では1回目の決算発表がされておらず実質コストが不明です。
初回決算が2019年4月25日であったことから来月あたりには発表されそうですが、どうなるのでしょうか?楽しみですね。
マザーファンドの存在も気になる
そしてもう一つ謎に包まれているものが"マザーファンド"の存在。
eMAXIS Slimシリーズでは、従来のeMAXISシリーズから存在する巨額のマザーファンドに相乗りすることで低コストを実現してきたと言われています。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)もファミリーファンド方式を採用しています。
ただ、eMAXISシリーズにはS&P500連動の投資信託がありません。
三菱UFJ国際投信 - eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)より
このため現時点では、S&P500インデックスマザーファンドがどういうもの・規模のものなのか明らかになっていません。
新たに設定したものではないとも言われていますが、気になりますね。
信託報酬率引下げを発表
eMAXIS Slim(イーマクシス スリム) 米国株式(S&P500)の信託報酬率引下げが発表されています。
変更内容
- 実施日:2019年6月14日
- 変更前:0.16%以内
- 変更後:0.15%以内
- 税別
引下げ理由はいつもの通り他社類似ファンドへの対抗となっています。
今回は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が該当します。
ライバルたち
楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国株式市場連動の投資信託で今一番人気なのは、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と言っても良いでしょう。
2017年9月の新規設定から1年半で純資産金額が400億円にもなっています。
S&P500よりももっと多くの上場企業、米国上場企業のほぼ100%、約3700社に投資できる投資信託です。
iFree S&P500
もう一つはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同じ指標に連動する「iFree S&P500」。
2017年8月頃に登場したもののバンガード社とタッグを組んだ「楽天・全米株式インデックス・ファンド」に話題をさらわれ、少しつまずいた印象があります。
とは言え、従来人気を集められないとまで言われていた「S&P500連動投資信託」を低コストで設定し、新たな道を切り開いてくれた投資信託でもあります。
雑感
2019年は国内株式市場連動の投資信託の話題が豊富でしたが、米国株式市場連動投資信託にもコスト引下げの波が来始めました。
もう十分に低コストなインデックスファンドばかりなのは百も承知です。
上手く競争しあうことで健全かつ低コストな投資信託に投資できる時代がいつまでも続いて欲しいものです。