浪費家ナッツです。おはようございます。
米国市場を対象とするインデックスに連動する投資信託で人気ランキングです。
調査するインデックスは、「S&P500」および「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」となります。
少し前まで「S&P500」に連動する投資信託は売れないと言われ、国内で買える投資信託では選択肢がほとんどない状態でした。
ところが2017年8月にiFree S&P500が新規設定されて以降、米国株式市場を投資先とする投資信託が続々と登場しています。
新しい商品が多いため比較するには早いかもしれませんが、ここらで現状を確認しておきます。
なお、米国株式市場を対象とするインデックスとして有名な「NYダウ」は今回比較対象外としています。
更新履歴
第1版 2018年10月18日
第2版 2019年2月15日
第3版 2019年5月7日
エントリー
まずは今回比較する投資信託を紹介。
米国株式市場との連動を目指す投資信託のうち5商品。
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド以外は、つみたてNISA対象です。
指標:S→S&P500 / C → CRSP USトータル・マーケット・インデックス
つ:つみたてNISA対象
表を作成するにあたり商品名が長いものは一部省略しています。
ご承知おきください。
S&P500とは?
米国を代表する企業で構成される株式指数です。
特徴
- NY証券取引所、NASDAQに上場する代表的な米国企業で構成
- 約500銘柄で構成される
- 浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し指数化したもの
CRSP USトータル・マーケット・インデックスとは?
米国の株式市場に上場しているほぼ100%の銘柄で構成される株式指数です。
特徴
- 超大型~超小型まで米国市場ほぼ100%
- 約4,000の銘柄で構成される
- 浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し指数化したもの
実質コストで比較
2019年3月末時点
最初の比較は実質コストから。
投資信託は購入時・保有時・売却時に手数料がかかります。
今回取上げる商品は、基本購入時手数料は「なし」です。
ただ、保有時にかかる手数料(信託報酬率+隠れコスト)はどの商品も必要になります。
隠れコストは、年間もしくは半期毎の決算時に初めて分かる数字です。
毎年変わる可能性がありますが、最新の運用報告書の値を使用しています。
実質コストが低い順でランク付けすると以下のようになります。
- 1位:楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.3021%
- 2位:iFree S&P500インデックス 0.3722%
- 3位:iシェアーズ 米国株式IF 0.4500%
6本中初回決算を迎えている銘柄が5銘柄です。
今回は参考程度の情報です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の実質コストは夏頃発表される見込みです。
先日、本家VTIの経費率が0.04%から0.03%に引下げられました。
これに伴い、近々「楽天・全米株式インデックス・ファンド」も信託報酬率が引下げられることでしょう。
また時期を同じくして徹底対抗宣言しているeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が追随してくると思われます。
実質コストランキング推移
【追記】記事更新後の信託報酬率引下げ等
以下、信託報酬率引下げが発表・実施されています。次回更新時に反映予定です。
1)楽天・全米株式インデックス・ファンドの実質的な運用管理費用が0.1696%から0.1596%へwww.mixnats.com
純資産増加額(年換算)で比較
2019年3月末時点
続いて、2017年12月末~2019年03月末までの純資産増加額(年率換算)で比較です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は2018年7月末に新規設定されたばかりのため実質8ヶ月の結果になっています。
純資産増加額が多い順にランク付けすると、次の様になりました。
- 1位:楽天・全米株式インデックス・ファンド 265.25億円
- 2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 128.55億円
- 3位:iFree S&P500インデックス 31.82億円
上位2本、楽天・全米株式インデックスファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が他を圧倒するほど差をつけて1位、2位となっています。
あまりにも大差をつけているので3位以下の商品がかわいそうなくらいですね。
当面は1位、2位の2商品を選べば失敗することは少ないでしょう。
ひとつ残念なのはiFree S&P500インデックスです。
コスト面から見ればこんな大差をつけられる理由はない気がします。
大和証券投資信託委託㈱にはもう少し勢いをつけるためのアクションを取ってもらいたいですね。
純資産増加額(年換算)ランキング推移
人気(大手ネット証券平均)比較
2019年03月末時点
最後にネット証券での人気ランキング比較です。
SBI証券と楽天証券は積立件数、マネックス証券は月間売れ筋ランキングです。
ハイフン(-)は、取扱はあるもののランク外のものです。
各証券会社で人気のランキングから順位付けすると、次のようになりました。
- 1位:楽天・全米株式インデックス・ファンド 平均順位11位
- 2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)平均順位12位
- 3位:iFree S&P500インデックス 平均順位172位
人気ランキング推移
まとめ
米国株式市場のインデックスに連動する投資信託で人気の商品は、次の3つです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の勢いがスゴイですね。
新規設定後たった8ヶ月でiFree S&P500インデックスの純資産を超えてしました。
まだ少し差があるものの楽天・全米株式インデックス・ファンドの迫る勢いです。
実質コスト如何によっては逆転することも考えられます。
米国市場に投資できる投資信託を購入するなら現在の上位2商品の好きな方を選べば良さそうです。