浪費家ナッツの投資日記

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iFreeS&P500の実質コスト 登場は華々しかったもののライバルは強力

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浪費家ナッツです。おはようございます。

 

S&P500に連動する投資信託、iFree S&P500の運用報告書が発表されました。

 

日本国内でS&P500に連動する投資信託は「売れない」という話もあり、S&P500に連動する投資信託は、i-mizuho米国株式インデックスしかありませんでした。しかも同投資信託の信託報酬率は0.57%程度と当時としても高コストのものでした(2017年8月当時)。

 

そんな中に大和投資信託が切り込んでできた投資信託が「iFree S&P500インデックス」です。

 

 

 

iFree S&P500インデックス基本情報

ファンド名 iFree S&P500インデックス
設定日 2017年8月31日
ベンチマーク S&P500指数(円ベース)
信託報酬率 0.225%(税別)
購入時手数料 販社定め設定。(事実上なし)
信託財産留保額 なし
純資産 57.3億円(2018年9月7日現在)

 

 

販売会社

SBI証券

楽天証券

マネックス証券

カブドットコム証券

松井証券

など35の販売会社

 

 

 

S&P500指数とは

ニュースでも良く見かけますが、S&P500指数は米国を代表する株価指数の1つです。

ニューヨーク証券取引所、ナスダックに上場する代表的な大型株約500銘柄から構成される、時価総額加重平均型株価指数です。

 

 

 

 

実質コストは年率0.377%

投資信託には保有している間かかるコストがあります。

 

購入前に分かる信託報酬率と実際に運用されてから判明するコストがあります。(隠れコスト)。これらを合わせた物が実質コストになります。

 

    事前判明
保有コスト 信託報酬率
売買委託手数料 ×
有価証券取引税 ×
その他費用 ×

 

実質コストは、決算後に公表される運用報告書に1万口当たりの費用明細という形で掲載されます。上の表の「売買委託手数料」、「有価証券取引税」、「その他費用」の合計が隠れコストになります。

 

 

iFree S&P500インデックスの第1期交付運用報告書を確認します。第1期の期間は2017年8月31日~2018年9月7日と1年以上あるので記載内容そのままでは年率での隠れコストは分かりません。強引になりますが、隠れコスト分は365日に計算しなおしてみます。

 

結果、信託報酬率(0.243%) 、隠れコスト(0.134%)、実質コストは0.377%となります。

 

 

 

ライバル投資信託

iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド

2018年2月にi-mizuho米国株式インデックスから改名。ブラックロック社S&P500連動型ETFのIVVを購入するだけの投資信託です。iFree S&P500が設定されるまで、国内でS&P500に連動する投資信託を購入したければ本投資信託だけでした。

 

iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドの実質コストは0.449%。ただし、隠れコスト部分が年率0.044%とiFree S&P500の3分の1程度。

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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

低コスト投資信託シリーズとしてすっかり人気となったeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

 

2018年7月頭に新規されたため未だ実質コストは不明ですが、信託報酬率が0.1728%(税込み)と国内最安。新規設定からわずか4ヶ月で純資産額が70億円を超え、S&P500に投資したいユーザの目はこちらに向かっていると考えてもよさそうです。

 

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楽天・バンガード・ファンド(米国株式)

楽天・VTIはS&P500に連動する投資信託ではありません。

 

CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)という米国株式市場に上場するほぼ全ての銘柄に投資するインデックスに連動しています。

 

ただ米国に投資する投資信託としてライバルとみても良いでしょう。iFree S&P500インデックスから1ヶ月遅れた2017年9月末に登場したものの既に純資産額が200億円を超える人気投資信託になりました。

 

直近の実質コストは0.3025%です。

 

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まとめ

  • S&P500連動する低コスト投資信託の道を切り開いた商品
  • 実質コストは0.377%と国内最安(判明分のみ)
  • ライバルが強いがゆっくり着実に成長している

 

iFree S&P500インデックスは、米国市場に投資できる投資信託を探していたユーザには待ちに待ったものだったと思います。

 

ただ、その後は楽天VTIやeMAXIS Slim米国株式など強力なライバルが登場し、資金集め競争に遅れてしまった不運な投資信託という印象ですね。

 

「もうダメだ」なんていう人もいますが、ゆっくりながらも1年で60億円の純資産を集めていることですし、今後もゆっくり着実に成長して欲しいですね。

 

 

 

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