浪費家ナッツです。おはようございます。
1月13日(日)に投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018の結果発表が行われました。
インデックス投資を始めるにあたり投資する商品を選ぶため、このイベントの結果が非常に参考になりました。
なんと言っても販売会社も運用会社も関係ない「投信ブロガー」による投票、また投資歴・運用資産等に関係なく公平に投票されるため安心して商品選びの参考にできるのが良いですね。
私自身このイベントに参加するのは2回目ですが、楽しみにしているイベントです。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」とは?
投資信託について一般投資家の目線でつねに考え、情報を集め、ブログを書いている投信ブロガーたち。投資信託の事情通である彼らが支持する投資信託はどれか?
証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearは今回で12回目になります。先人達がこういったイベントでよりよい投資信託を紹介してくれたことで、インデックス投資家としての今の私があるといっても過言ではありません。
FoY2018のみどころ
楽天VTの連覇はあるか?
まずは昨年1位だった楽天VTの連覇があるのか?でしょう。FoY2017では初登場であるにもかかわらず、ニッセイ外国株式の4連覇を阻みました。
しかしながらその後に発表された運用報告書では、実質コストの高さ、インデックスとの乖離が話題となっていました。
楽天VTは設定されて1年目仕方ない部分も大いにあるのですが、コストに敏感な投信ブロガーがどう判断するのか気になりますね。
ひふみ投信はベスト10に残れるか?
2014年以降の結果を見ると「ひふみ投信」は毎年ベスト10入りしていました。2018年夏以降不調がささやかれる中、今年も順位を維持できるのでしょうか?
MSCIコクサイ連動投資信託で1位は?
FoYではMSCIコクサイ連動の投資信託が上位に食い込むことが多いです。
今までは「ニッセイ外国株式」が上位独占でしたが、今年は1月に驚愕の値下げを実施した「eMAXIS Slim先進国株式」もあります。
どちらが1位になるのか?もしくはどういった上位争いになるのか注目したいところですね。
FoY2018結果
1位 eMAXIS Slim先進国株式インデックス 66名 / 177pt / (13)
2位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式IF 43名 / 127pt / (2)
3位 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 40名 / 103pt / (新)
4位 楽天・全米株式インデックス・ファンド 37名/86pt / (3)
5位 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 26名 / 68pt / (5)
6位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 23名 / 67pt / (11)
7位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) 17名 / 57pt / (9)
8位 eMAXIS Slim全米株式(S&P500) 26名 / 49pt / (新)
9位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 23名 / 46pt / (1)
10位 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 14名 / 34pt / (新)
左から、順位、商品名、投票者数、獲得ポイント、()内は前年順位
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018」の栄冠に輝いたのはeMAXIS Slim先進国株式インデックスでした。もっとニッセイ外国株式と競るかと思いましたが50票差と大差となりましたね。やっぱり値下げに次ぐ値下げと安定した運用が支持されたのでしょう。
また、10商品中5商品が「eMAXIS Slim」シリーズとなりました。単純な値下げだけではなく我々顧客側の欲する商品を適格に登場させた結果ということでしょう。
FoYの過去の結果を見ると5年連続してベスト10入りしている商品は3商品しかありません。これは発売後の話題性だけでなく、長期に渡り良い物としてあり続けることの難しさを物語っています。
これからは、長く愛されるような商品と育っていってほしいですね。
上位商品の話題
1位 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
2018年1月30日に驚愕の値下げを実行。
2018年7月25日からはライバル「ニッセイ外国株式インデックスファンド」に対抗して更なる値下げを発表。
1回目の運用報告書から「実質コスト」でもNo.1となり、上辺の値下げだけではなく運用能力の高さも示してくれました。
2位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
色々言われることの多いニッセイ外国株式。話題が多いのはそれだけ注目を集めている証拠。5年連続2位以内という結果がそれを証明しているのでは?
毎年定期的に値下げを実施しているニッセイ外国株式ですが、今年は例年に比べ早いタイミングの値下げでした。FoY奪取に向け更なる隠し玉は用意されていたのか?
ついに信託報酬だけではなく、他のコストにもメスが入りました。出来るところから無駄を削減する姿勢には好感が持てます。
3位 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
MSCI AWCIに連動する低コストファンドってありそうで無かった商品です。私としても待ちに待った投資信託、第1回運用報告書に注目がしたいですね。
eMAXIS Slim全世界株式にはオール・カントリーの他に、除く日本、3地域均等型があります。自分の目標比率を維持するための核としたら便利な商品かもしれませんね。